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2024-05-21 12:01:42
「蚕起食桑」
七十二候では「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」を迎えました。
青や紫の花が多くなってきました。
紫陽花もつぼみをつけています。
この木の葉は桑の葉のことで、蚕に食べさせる桑の葉を摘むのに忙しかったためです。
休眠を繰り返しながら成長した蚕が、最後に猛然とした食欲で桑の葉を食べると、いよいよ糸を吐いて繭を作り始めます。
かつて絹は、日本の重要な産業のひとつでした。
農家は蚕の世話と田植え、そして地域によっては麦の収穫も重なって、猫の手も借りたいほど忙しい時期でした。
昔の人の観察力、発想の豊かさ、表現力に
自然との関わりの深さを感じさせられます。