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他の女の子のヒメログ
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2024-05-19 21:48:21
【エッセイ】5.19 乙女の恥じらい。
ご主人様、初めまして。
來杏(らん)と申します。
小説、図録、美術、美術雑誌…
人の五感に触れるような
作品や文章を読んだり、触れたりする
ことが好きです。
日記というよりは、
エッセイのような。
ここでは、
私らしい文章を展開していきたいです。
他の女の子と違う写メ日記。
読み物として、楽しんでいただけたらと思います♪
1人の女の子の心の動きを五感で感じながらお読みくださいませ。
では。
清々しいほどに澄んでいる青。
混じり気のない空を見上げながら
この澄み渡った空からの期待に、
なんも応えられず、悄然とする。
この鬱々しさは、
どこからやってきたのだろう。
なんだかムカつく五月晴れな
この青空を裏切りたい。
來杏。わたしは、來杏(らん)。
まんまるとした柔らかい実がみのる。
心の奥底にしまわれていた被虐性に
貴方様が触れた時、
恥じらいを全身に感じながら
マゾヒズムな花がさくことだろう。
「清廉潔白な普通の女の子にはもどれなくなってしまう。」
そんなふうに、青空は予言してきていたんだ。と反芻した。
まるで神経衰弱のように。
青と青を重ねて、揃えて、仕舞う。
心の奥底にしまっていた恥ずかしく癒撫されたがる自分。
到底受け入れがたい情に
後ろめたさが、どこか酸っぱい。
鼻から抜ける爽やかな刺激が
条件反射的にじゅるりと。
私はひれ伏してしまう。
私じゃない、わたしが
わたしでいてしまうことに
背徳感を覚えながら
なぜだか、それが心地いい。
覆われる多福感があまりにも甘く、
うっとりとしてしまった。
これにはどうしても抗えない。
このままこの身を任せてしまいたいと、
そう思った。
來杏。わたしは、來杏(らん)。
桜よりも先に咲いてしまった。
イケナイ開花に、淡く頬を赤らめる。
桜になれなかった杏子は、
疑惑を受け入れ
はにかみながら、主人(あるじ)を待つ。
ところで、「杏」という漢字には、
美しい花が咲き、
美味しい実がなる様子から
「中身も容姿も美しい女性」
という意味があるらしい。
貴方様のお側にいられる者として、
杏のようにあれたらと願いながら。
「來杏(らん)」という名前をつけました。
純潔よりもアブノーマルが似合う私だから。
桜よりもおいしくいただけますように。
來杏。