來杏(鶯谷アレスト)のヒメログ 2024-05-30 10:05:47

2024年06月

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気になるあの子の日記帳 ヒメログ

  • 2024-05-30 10:05:47

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    青?がしくしくと鳴いている。
    まるまるとした目で、一兎。





    "こちらを見ている。"





    些か、時が経ち
    吸い込まれそうな夜。










    鶯谷の駅前で、
    けせらせら、けせらせら。
    人が交差していく。






    「きっと、今日も明日も大丈夫」






    宇宙からみたら、私たちは、




    どのくらいの瞬間、
    どのくらいの光度で、
    かがやいているのだろう。







    地球の外側から見たら、


    きっと、一瞬で、


    それでもとても眩しくて
    目を閉じてしまうほどに。





    私たちは、数多に光っている。
    幻みたく今も光り続けている。








    "そんな、君をみつめてみた"






    不思議そうに私をみているね。




    性とは、愛とは、誠実さとは、

    "すべて優しさで、できているんだ。"





    神様は、遥か昔、
    そんな楽園をこの星に創った。





    アダムとイヴが禁断の果実を
    食べてしまう前の話。


    そう、ここが楽園だったころ。




    "想像もできない優しいで溢れた
    せかいだった。"




    神様との約束を破ってしまった
    私たちのご先祖様たちによって、






    優しいのせかいに
    厄介な感情たちがうまれてしまった。




    きっと、それが神様にとっての
    私たちに授けた「罪と罰」。





    エロス(性愛)、フィリア(友人愛)、ルダス(都合のいい愛)、アガペー(無性の愛)、



    プラグマ(利己的な愛)、フィラウティア(自己愛)、ストルガ(家族愛)、マニア(偏執的な愛)







    「愛」というものさえ、
    こんな複雑になって、感情たちが
    交わり、傷つき、包み込み、修復する。





    こんなにも複雑に。
    やっかいな感情たちが増えた。






    「優しいのせかい」は、
    "優しい"だけじゃなくなったのだ。





    こうして、楽園は閉ざされた。



    純水にぽたっと一滴垂らした
    神様からの罰は、



    辺鄙な感情たちだった。




    私たちの罪と罰。

    わたしたちが犯した罪は、
    楽園に「欲」をうみだしたこと。





    欲からうみでた
    「感情と生き続けること。」それが罰だ。




    純水だった遥か昔。
    今は、もう混じり気のある有機体で。





    だから、性愛による欲でさえ
    痛み、くるしみ、泣きそうになる顔を見て
    愛おしくなってしまう。





    そこには、やっかいな感情たちと
    変わらない純水のような愛がいた。





    "貴方の中の純水を手探りにさがし、みつづけてみた"



    安心した心地よさで包み込まれる。
    辺鄙でも純水はどこかにいるものなの。



    それを見つけて、包み込む。





    うさぎは役目を終えたように
    満足気な顔で、森へと立ち去った。






    來杏。




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