SP企画

風俗にまつわる有名人のコラムコーナー

kaku-butsuカクブツJAPAN〜俺にも言わせてくれ〜

kaku-butsuにゆかりのある人物が、週替わりで、時に熱く、時にクールに風俗に限らず世の中(ニュース、カルチャー、スポーツetc...)について、語り尽くすコラムコーナー

第9回は、AV監督、鎗ヶ崎一さんです。

AV監督
鎗ヶ崎一

「超高級ソープ嬢」シリーズなどの主観映像による風俗物や、「SOD女子社員」シリーズなどのバラエティ物を得意とする。単体女優さんをキレイに撮る事にも定評がある。 業界一のサッカーフリークとして有名。

壇蜜とレディー・ガガとディエゴ・フォルラン、そしてAD舟山。

2014/04/16(木)

AV監督 鎗ヶ崎一


ずっと考えている事がある。
半年ぐらい前のことだった。撮り溜めしていたTVのHDDをボーっと見ていた時の事だ。
壇蜜の事を密着している「情熱大陸」みたいな番組があった。その中で気になるシーンがあった。

グラビアの撮影の際。浴衣姿の壇蜜が、カメラマンにポーズをつけられ、段々脱いでいくシーンだ。手馴れた感じで、テキパキとシャッターを押す、そこまで有名ではない若手のカメラマンが、軽い感じで言った。
「じゃあ、ここで壇蜜さん、しあわせな顔してください!」この時だった。
それまで、ハイハイとポーズをきっていた壇蜜の動きが一瞬止まった。そして、こう言った。

「あのー。しあわせな時って、どんな時ですか?」

壇蜜はその時だけ、あのアンニュイで哲学的な表情になっていた。一瞬の間があり、若手カメラマンは「また、むずかしい事聞くなぁ。何となくのしあわせ感で、笑顔で・・・」とやり過ごし、壇蜜も切りかえて、それなりの笑顔をしてみせた。しかし、私は、その切りかえる前に見せた、カメラマンを見る壇蜜の顔が忘れられない。
“この男も普通の人か、・・・ガッカリ”私にはそう見えた。

それからずっと考えている。壇蜜に「しあわせな時ってどんな時?」って聞かれたら、何て答えよう。

「仕事が充実してる時」「恋人と過ごす休日」「趣味に没頭している時」「早起きしなくていい日曜の朝」・・・当たり前すぎる。壇蜜が納得するような哲学的な答えは無いものか。私はこの半年間、人に会えば聞いてみた「しあわせな時って?」そんな中、巡り合った“3つのしあわせ”を紹介したい。

1つ目のしあわせ

スカパーで、激太りしたレディー・ガガが色々あって、復帰した様子を納めたドキュメンタリーを見た。すると、番組後半にインタビュアーが流れの中でポツリと聞いた「ガガさんにとって、しあわせな時っていつ?」私は身を乗り出し、一言一句聞き逃さぬように(正確には、字幕を読み逃さないように)見た。ガガは躊躇せず言った。

「彼のアレをしゃぶってる時よ(ハート)」

ガガ、カッコェー。
ただ、まるパクリでは芸が無いので、壇蜜にはこう言おう。
「しあわせな時、それは、愛している人を愛している時」だと。ずいぶん哲学的になってきたぞ。

2つ目のしあわせ

今季、セレッソ大阪にやってきた世界のストライカー、ディエゴ・フォルラン。今はまだチームにフィットせず機能していないのが残念だが、なにしろ2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会の得点王である。生フォルランは絶対に見に行かねばと思っているのだが。そんなフォルランがC大阪の入団会見で言った一言。

「私の価値をここまで求めてくれたチームは無かった。私は、私の意志を貫き、ここに来た。それが今すごくしあわせだ」

これも使える。壇蜜にはこう言おう。
「しあわせな時、それは情熱的に求められた時に、それに圧倒的に答えた時」だと。

3つ目のしあわせ

それは意外な所に。ある日、ハードなロケが終わって会社に戻り、ウトウトしていた時の事だ。
撤収をしていたADの舟山が叫んだ、「しあわせだー」

このAD舟山、撮影現場にカメラをもって来ないとか、異常に足が臭くて、そのニオイで同じ電車に乗っていた客が5人吐いたとか、とにかく伝説の多い凄いヤツなので、一応聞いてみた。

「舟山。今日のロケ、あんなに怒られて、どこがしあわせなんだ?」
「だって明日休みなんですよ。帰ったら、倒れるまで飲みますよ、ジャックダニエル。それ考えたら、超しあわせで。」

確かに1晩でジャックダニエルをストレートで2本空ける舟山。そんなに楽しみなんだと思いながら、ふと思った。前半部分、使えるかも。

壇蜜にはこう言おう。
「しあわせな時。それはすごく楽しい事が起きる直前に、その楽しい事を考えている時」だと。

これは使えるなと思い、みんなに話したら、当サイトkaku-butsuの“デスクS”こと竜之介が食いついてきた。「ヤリさん、それ、まんまカクブツ見てくれている皆さんじゃないですか!?

そうか、週末に風俗に行こうと決め、水曜日あたりからkaku-butsuでレポートチェックして、指名の女の子を吟味している皆さんはまさに、まさにしあわせの絶頂にいらっしゃる方々だという事だ。

壇蜜に「しあわせな時は、どんな時?」と聞かれたら、ズバリこう答えようと思う。

「男だったらkaku-butsuを見ている時だよ」と。

そしたら壇蜜「殿方は本当に欲望にストレートで、気持ちがいいですね。さぁ、悔いのないように、楽しんでいらっしゃい。」とニッコリ微笑んで言ってくれるだろう。

壇蜜なら。・・・多分。